柿狩り
●カキの歴史
カキは日本原産と言われ、日本でカキの化石が出土しており、太古にあったようですが、氷河期の時代に絶滅したという説もあります。現在の大きなカキは、奈良時代に中国から渡来したと言われ、古事記や日本書紀にも名前が記されています。16世紀頃に渡来したポルトガル人によって欧州に伝わりました。そのため、学名も"Kaki"(カーキ)が使われています。
品種数は多く、1000以上と言われていますが、大きくは、渋柿と甘柿に分かれます。渋柿は実が熟しても果肉が固いうちは渋が残る柿です。一方、甘柿は渋柿の突然変異種とされ、日本特産の品種で、未熟時は渋いのですが、熟すに従って渋が抜け、甘みが強くなっていきます。
●美味しいカキの見分け方
・全体的に赤く色づき、大きくて形が整っている
・カキの生長過程で重要な働きをするヘタが4枚揃っていて大きい
●カキの採り方
カキの木は、背が高いので、脚立などを使用する必要があります。ビニール袋で密封して冷蔵庫の野菜室で保存すれば1週間ほど持ちますが、常温だと2日ほどで柔らかくなりますから、早めに食べましょう。
●美味しいカキの食べ方
生で食べる時は、ヘタの周りを少し大きめに切り取ってから縦切りにすると、柿の甘味が均等に分配されます。種子の周りは甘味が強く、ヘタに近い部分は甘味が薄くなります。熟して柔らかくなりすぎたカキは、冷凍するとシャーベットとして美味しくいただけます。
●カキの効能
少々意外な感じもしますが、甘柿には、レモンやイチゴに決して負けないぐらいの量のビタミンCが含まれています。また、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出し、豊富なカリウムに利尿作用があるので、二日酔いには効果的と言われています。
●カキの栄養素(100g中の含有量)
カロチン 120μg、カリウム 170 mg、ビタミンC 70 mg
※1μg(マイクログラム)=1/1000 mg
●柿(カキ)狩り園:10月上旬〜11月下旬
きづ柿狩り園(JA兵庫六甲 押部支店)
078-994-9201 |
神戸電鉄粟生線「木津駅」で下車、徒歩約15分 |
友清柿園(JA兵庫六甲 櫨谷支店)
078-991-1055 |
神戸市営地下鉄「西神中央駅」からバスに乗り、
「友清」で下車、徒歩約5分 |
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