六甲ガーデンテラスと有馬の工房

老朽化のため昨年11月に閉鎖された、六甲山山頂の「回る十国展望台」の後継施設として、欧州の山あいにある田舎町をイメージした庭園施設「六甲ガーデンテラス」が4月18日にオープンしました。 「六甲山の自然と神戸の異国情緒を味わえる、くつろぎの空間」というコンセプトの施設です。

約１万２千�uの敷地には、眼下に神戸の夜景が広がる石造りの展望塔（高さ約11ｍ）、カジュアルなランチやアフタヌーンティーが楽しめる山小屋風カフェレストラン、フェアトレード製品やアクセサリー、菓子類など幅広い品ぞろえの雑貨店などが並びます。また御影石と木製デッキを組み合わせてできた展望スペースもあり、ゆったりとくつろげます。
入場料は無料で、全施設とも年中無休です。

◆旧有馬保養所を改修・整備
６月６日、有馬温泉に『有馬の工房』がオープンしました。
同工房は、旧有馬保養所の建物を改修し、有馬温泉の新しい観光スポットとして神戸市が整備したものです。
「金の湯」と「銀の湯」の中間に位置し、周辺には温泉寺、念仏寺、極楽寺、湯泉神社など歴史のある寺社仏閣が集まっている寺町界隈にあります。

◆江戸時代の町家を再現
有馬温泉の歴史は古く、神話の時代にさかのぼります。
江戸時代には、全国でも指折りの湯治場として日本三名泉にも数えられ、多くの人が訪れました。
同工房は、江戸時代の町屋を再現しており、当時の様子をしのぶことができます。

◆有馬温泉の魅力を体感
同工房には、有馬温泉の歴史・文化・自然などの見所を紹介するギャラリーも設置されています。
また多目的ホールでは、７月の有馬七夕ひょうたんまつり、11月の有馬大茶会などの催しを行うほか、有馬の伝統工芸である『竹細工』の実演や、有馬温泉独特の鉄分の多い湯の花を使用した『金泉焼』の絵付教室なども行っています。
さらに、有馬を訪れた人が、気軽に利用できる休憩室や喫茶コーナーなども用意しています。また、三階には、湯治客向けの「小宿とうじ」がございます。ぜひ一度お越しください。


喫茶コーナーで、お菓子とお茶をいただきました。
散策のご休憩にご利用下さい。

●「有馬の工房」 概要 場所 神戸市北区有馬町1019 （神戸電鉄「有馬温泉駅」下車徒歩約8分） 料金 多目的ホール・温泉ギャラリー…入場無料 休憩室・会議室…1,000円/時間（和室）、700円/時間（洋室） 営業時間 9：00〜18：00 休館日 第4火曜日、1月1日

◆『有馬六景』
「有馬の風土と歴史」のコーナーで、『有馬六景』をご紹介しましたが、今回、資料写真をスキャンさせていただきましたので、掲載させていただきます。

有馬温泉では、1753年、1766年と続けて大火に見舞われたため、湯治客も年々減るばかりで、寂れていきました。
そこで、町の旧家の人達が京都の近衛家を訪れ、有馬に湯治に来る人を増やし、賑やかな町にするため、有馬の優れたところを世に広めてもらうよう、お願いしました。有馬の人々の写生をもとに高僧が絵を描き、それに近衛氏以下の公家が和歌や詩を添えて、1770年、世に言う「有馬六景」が出来上がりました。
このような努力の甲斐があって、有馬は再び元の賑やかさを取り戻したと言われています。

注）営業時間や料金などの情報は、発行された時点のものです。
詳しい情報は各施設にお問い合わせください。リンク、もしくはＴＥＬ番号をご参照ください。

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