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龍泉閣スタッフブログ
先日に引き続き、秋の有馬温泉を歩いてきました。
今回は、湯本坂?瑞宝寺公園?筆屋道?炭屋道?高塚の清水のコースを歩きます。
お昼前に有馬温泉街を出発して、湯本坂を上がります。
古い街並みを歩いていると、有馬筆の『灰吹屋西田筆店』が見えてきます。
懐かしい雰囲気です。
?有馬筆?
奈良時代に、孝徳天皇は、お妃の宝皇女に御子がないのを嘆かれていましたが、有馬温泉に逗留されたところ間もなくご懐妊し、お生まれになったのが有間皇子であると古事記に記されています。
そんなエピソードからヒントを得て、1559年(永禄2年)、神戸の伊助という人が人形筆を考案したと伝えられています。
昔は現在の細筆と同じ体裁の筆軸でしたが、大正末期から何重にも絹糸を巻いた、色鮮やかな形になったそうです。
しかし、大正時代まで、4?5軒あった人形筆作りの店も、今では灰吹屋西田筆店だけになりました。
人形筆は、昔から、有馬の名産として有名なので、歌にも詠まれています。
■有馬筆ひょいと出たる言のはも人形よりはめづらしきかな (本居宣長)
■便りおくれと口では云えず、そっともたせる有馬筆 (有馬音頭 作曲:中山晋平 作詞:西条八十)
西田筆店から、林溪寺を過ぎ、杖捨橋を渡り、10分ほど急な坂道を上ると、瑞宝寺公園に着きます。公園の入り口には、立派な山門があります。この山門は、明治初年(1868年)京都の伏見桃山城の遺構から移築したと言われています。
瑞宝寺公園は、関西でも屈指の紅葉の名所ですが、まだ、紅葉は始まっていません。(今年はいつごろが見頃かなぁ・・・)
?瑞宝寺公園?
瑞宝寺公園には、太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と、ほめたという清閑な庭があります。また、時の経つのも忘れるという所から、別名『日暮らしの庭』とも呼ばれています。
秀吉の死後、慶長9年(1604年)に大黒屋宗雪が瑞宝庵を創設しました。その孫、寂岩道空は黄檗宗に帰依し、瑞宝寺を新しく建立しました。文化年間(1804?1817)には25代目である草頂文秀が堂塔伽藍をすべて完備しました。その法弟、慈定真戒が境内の整備に意を注ぎ、とりわけ、楓桜の植樹に努めました。この頃から瑞宝寺は『日暮らしの庭』、『錦繍谷』として、世に大きく知られてきました。
その後、瑞宝寺は明治6年(1873年)に廃寺となりましたが、昭和25年(1950年)豊臣秀吉の遺徳を偲ぶ『有馬大茶会』が始まり、また、瑞宝寺跡を神戸市が昭和26年(1951年)に公園として整備しました。毎年11月2日、3日の両日には、豊臣秀吉が千利休らと大茶会を催した故事にならい、有馬大茶会の野点が催されています。
公園の中で、空を見上げると、一枚のもみじの葉っぱがくもの巣にかかっていました。
この写真、結構気に入っています。
瑞宝寺公園の南端から河原に下り、瑞宝寺谷を少し歩くと、『太鼓滝』に到着します。滝壷がドームのように丸くなっていて、太鼓をたたくような音をたてることから太鼓滝と呼ばれています。鼓ヶ滝と対をなしているのでしょうか?瑞宝寺谷川の水もとてもきれいです。
太鼓の滝を左手に見て、筆屋道を少し上ると、癒しの森の展望デッキに到着します。
北側には、北六甲台や三田方面が見えます。
西側を見ると、湯槽谷山(ゆぶねだにやま)が見えます。行基上人が湯槽を作る木を谷から切り出したのが山の名の起りと言われています。(標高801メートル)
ここで休憩です。
有馬温泉総合案内所から、40分経過です。
『アリマウマノスズクサ』です。
?アリマウマノスズクサ?
アリマウマノスズクサ[有馬馬の鈴草]、別名・ホソバウマノスズクサ[細葉馬の鈴草]。しかし細葉はオオバウマノスズクサでも度々みられることから、近年ではホソバウマノスズクサの和名は用いられない。 兵庫県、北九州、久米島、八重山諸島。花は濃い紫色で正面から見ると逆三角形であり、筒口内部は黄色のことが多い。和名は牧野富太郎が兵庫県有馬において採集した際(1937年)に命名した。
アリマの名のつく植物は、ほかに、アリマグミ、アリマコスズがあります。
『有馬検定』にでそうです。
筆屋道から炭屋道にむかう途中に、、『六甲最古のトンネル跡』があります。現在は崩れてしまっていますが、明治7年、大阪・神戸間に鉄道が開通し、六甲越えのこの道も交通量が増え、道も広がり、トンネルもできたのです。荷物を積んだ馬や湯治客を運ぶ駕籠が石垣のトンネルをくぐっていました。
炭屋道を下り、有馬温泉方面に歩き、『高塚の清水』に到着しました。
「うまぁ??い(*^。^*)」
やっぱりこの水は最高です。
ここまでの所要時間1時間20分でした。
有馬温泉街までは、1時間40分でした。
気のせいでしょうか、少しやせた気がします。
また、時間を見つけて、有馬温泉の周辺の山々を歩いてみたいと思います。
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