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龍泉閣スタッフブログ
6月23日(土)?25日(月)に念仏寺で「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」が開催されました。
念仏寺の庭には、樹齢約300年の沙羅双樹の木があり、真っ白な花を咲かせます。この花は、1日で散るところから無常を感じる花とされています。
次から次へと咲き、そして散り行く花は苔の庭にちりばめられ、耳を澄ますと落ち花の音もかそけく心澄み渡るといわれています。
お抹茶と本会限定のお茶菓子をお召し上がりいただいた後、沙羅双樹の花を背に、念仏寺住職の法話を聞き、須磨琴保存会の先生方の一絃琴の演奏をお聞きいただきました。
一絃琴は、一枚の板の上に一本の絃を張っただけの極めて簡単素朴な楽器で、板琴、一つ緒の琴と呼ばれることもあります。
一絃琴の歴史は、一千百余年の昔(平安時代初期)、中納言、在原行平が勅勘を被って須磨の地に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を
作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じながら、はるか都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられています。このため、古くから「須磨琴」と
呼び慣らわされてきました。1976年には兵庫県重要無形文化財の指定を受けるまでになっています。
本年度は、NHKの大河ドラマ「平清盛」の放映に合わせて、平家に関連した楽曲を演奏していただきました。
会期も2日間から3日間に延長し、たくさんのお客様にお越しいただきました。
有馬温泉観光協会青年部の皆様、お疲れ様でした。
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