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龍泉閣スタッフブログ
昨日まで2日間、念仏寺で『沙羅の花と一弦琴の鑑賞会』が開催されました。
念仏寺の庭には、樹齢250年の沙羅双樹の木があり、真っ白な花を咲かせます。
この花は、1日で散るところから無常を感じる花とされています。
次から次へと咲き、そして散り行く花は苔の庭一面にちりばめられ、耳を澄ますと落ち花の音もかそけく心澄み渡るといわれています。
沙羅双樹の花を背に、念仏寺住職の法話を聞き、須磨琴保存会の先生方の一絃琴の演奏を聞きました。
一絃琴は、一枚の板の上に一本の絃を張っただけの極めて簡単素朴な楽器で『板琴』、『一つ緒の琴』と呼ばれることもあります。
一絃琴の歴史は、一千百余年の昔(平安時代初期)、中納言、在原行平が勅勘を被って須磨の地に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じながら、はるか都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられています。
このため、古くから『須磨琴』と呼び慣らわされてきました。
1976年には兵庫県重要無形文化財の指定を受けるまでになっています。
念仏寺では沙羅の花が咲いている期間、拝観料500円で沙羅樹園を見学できます。
ほうじ茶とお菓子付ですので、有馬温泉へお立ち寄りの際は、ぜひ、お立ち寄りください。
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