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龍泉閣スタッフブログ
有馬ナビの取材で、伊丹にある昆陽寺に行ってきました。
昆陽寺は、正式には、崑崙山昆陽寺(こんろんさん・こんようじ)という名称の高野山真言宗の寺院です。奈良時代の名僧、行基上人が貧民救済のために731年に創建した昆陽施院の後身です。行基上人が創立した畿内49院の一つで、「昆陽里(こやのさと)」バス停から東300mにあり、地元では「こやでら」、または「行基さん」として親しまれています。1579年に荒木村重と織田信長の戦いで全ての伽藍を焼失しましたが、江戸時代に入ると、遍照院や一乗院など周辺の塔頭(たっちゅう)も含めて再興されました。ご本尊は、行基上人の自作と伝えられている薬師如来像です。
朱塗りの山門と境内の観音堂が1969年に、山門内にあった広目天・増長天立像が1998年に、それぞれ兵庫県の指定文化財となっています。
また、昆陽寺は、有馬温泉にもゆかりのお寺です。
行基上人と有馬温泉:
奈良時代の高僧「行基上人」は、民衆救済の為に近畿各地で、寺・溜め池・橋・堤防・港湾などの社会インフラ整備に尽力し、行基菩薩と慕われました。行基上人が伊丹で貧民救済施設 (現在の昆陽寺) を建て、溜め池(昆陽池)を築いていた折に、薬師如来のお告げがあったので、有馬温泉に行き、温泉寺や菩提院を建立するなど有馬の復興に尽力したという言い伝え(有馬の昔話:第2話)があります。今でも有馬温泉では、行基・仁西・秀吉を有馬の三恩人として崇めています。
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