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龍泉閣スタッフブログ
御坂(みさか)神社の裏山にある、サイフォン(噴水管)原理を応用した水路は、淡河川から送られて来た水を山頂から急角度で52.5m下へ落下させ、その勢いで神社の前を流れる志染川に架けられた「サイフォン橋」の中を通って反対側の高さ50mの台地まで押し上げます。この水路は、神戸市西区など高台にある開拓農地に農業用水を送るために造られました。最初に開拓地の灌漑工事が計画されたのは、江戸中期の1771年でしたが、英国人技師によって着工されたのは117年後の1888年でした。内務省雇員だった英国陸軍のパーマー少将が設計・監督したもので、水路の鉄管も英国製です。
志染川を横切って立体交差で、淡河川の水を運ぶサイフォン橋は、眼鏡橋になっています。下流側から眺めた眼鏡橋は後世に拡幅されたものですが、上流側は明治時代の石組みがそのまま残っています。緑豊かな山間を流れる川に架かる眼鏡橋とその周囲の光景は、欧州の風景画のような雰囲気があります。
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