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龍泉閣スタッフブログ有馬温泉では、6月17日(土)と18日(日)に「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」が開催されています。
本日、運営スタッフとして参加し、初日の様子を撮影してきました。
念仏寺の庭には、樹齢300年余の沙羅双樹の木があり、真っ白な花を咲かせます。この花は、1日で散るところから無常を感じる花とされています。次から次へと咲き、そして散り行く花は苔の庭にちりばめられ、耳を澄ますと落ち花の音もかそけく心澄み渡るといわれています。
当会では、開演前に本堂にて、お抹茶と沙羅の花をイメージした限定のお茶菓子をお召し上がりいただきます。
本年度のお菓子は、初めての試みとしまして、有馬温泉が現在力を入れている山椒を使用しています。甘いお菓子にほのかに山椒が香り、爽やかな初夏を連想させます。評判は上々で、お土産にたくさん購入していただきました。
沙羅のお庭では、まず念仏寺住職の法話をお聞きいただきます。
昨年度は体調を崩されていて法話はございませんでしたが、本年度は再びお話いただいております。ご住職のユーモア溢れるお話しで本日も盛り上がっていました。
続きまして、須磨琴保存会の先生方の一絃琴の演奏をお聞きいただきます。
一絃琴は、一枚の板の上に一本の絃を張っただけの極めて簡単素朴な楽器で、板琴、一つ緒の琴と呼ばれることもあります。
一絃琴の歴史は、一千百余年の昔(平安時代初期)、中納言、在原行平が勅勘を被って須磨の地に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じながら、はるか都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられています。このため、古くから「須磨琴」と呼び慣らわされてきました。1976年には兵庫県重要無形文化財の指定を受けるまでになっています。
明日6月18日(日)も当会は開催されます。当日券もございますので、有馬温泉にお越しの方は、ぜひ、ご参加ください。
※会場が寺院の為、仏事行事が入った場合はご覧いただけないことがあります。その際はあしからずご了承ください。
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