お得な周辺情報満載!
龍泉閣スタッフブログ
新年明けましておめでとうございます。
今日は、有馬温泉で毎年新年1月2日に開催される『入初式』に参加してきました。
この『有馬温泉入初式』は、江戸時代から続いているもので、有馬温泉を発見されました大己貴命(おおなむちのみこと)、小彦名命(すくなひこなのみこと)と、有馬温泉を再興されました恩人である行基菩薩・仁西上人に、報恩と温泉の繁栄を祈念して行う儀式です。
また、有馬の芸妓が扮する湯女の練行列や湯もみ等を行う、新春を寿ぐ行事でもあります。
温泉寺に集合した後、参加者全員で、『年のはじめ』の歌をうたいます。温泉寺は、奈良時代の初め、行基上人が有馬温泉を開かれた折に、堂を建てられたのが始まりです。
行基・仁西の木像を輿に乗せて、神職、僧侶、旅館の主人、芸妓の扮する湯女が付き従って式場(有馬小学校文化講堂)へと向かいます。
仁西上人は、平安時代末期、熊野権現より夢で温泉再興のお告げを受けた吉野山の僧で、洪水で荒廃した有馬温泉を再興しました。行基菩薩像、仁西上人像を輿の乗せ、入初式が始まります。
湯女は、お客様に入湯の時刻を知らせたり、浴衣を肩にかけ、浴場に案内して行き、衣類や履物を預かり、入浴が終わると浴衣を出したりしていました。また、酒席では、歌を歌っていたといわれています。
練行列が温泉寺前の参道を下っていきます。
行列が有馬小学校に到着し、文化講堂で、入初式が開催されます。この『有馬温泉入初式』は、一昨年3月、神戸市地域無形民族文化財として認定されました。
金の湯で汲んだ初湯を、桶に移し変えます。
湯もみ行事です。
太鼓の調子に合わせ、有馬芸子衆が扮する湯女が、初湯をもんで適温まで冷まします。
<object type="application/x-shockwave-flash" height="353" width="425" data="http://www.youtube.com/v/DsSsDcT8U0Q"><param value="http://www.youtube.com/v/DsSsDcT8U0Q" name="movie" /><param value="transparent" name="wmode" /></object>
昨年のものになりますが、この『湯もみ行事』の動画も、ぜひご覧ください。
この初湯で行基・仁西両師の御像に沐浴をしていただきます。
次に、入初式の歌に合わせ、芸妓が舞を披露します。
♪枝も栄ゆるわか緑 仰ぐにあかぬ御代ぞひさしき 滝の白糸いとしうてならぬ ゆるせ主あるわが片袂 落葉山こそ名所なり めでたし めでたし 打ちましょ 打ちましょ♪
その後、祓行事が行われます。
床に撒いた新米を湯女衆たちが若松で白紙に掃き寄せる『六根清浄の祓行事』を行います。この新米を白紙に包んでお守りにしてお配りします。
儀式を終え、再び輿は帰路につき温泉寺へと向います。途中路上にて湯女は帰り行く輿に向って『戻せ返せ』と手招きでよびかけ、その都度、輿は行きつ戻りつすること両三度ののち帰っていきます。
これは慈悲深い上人を慕い、上人のお帰りを惜しむ様をあらわしたものと伝えられています。
今日は、旧年中お世話になった方にもたくさんお会いできました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
サイトマップ ▼
お電話受付時間:10時~16時まで
〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町ウツギ谷1663