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龍泉閣スタッフブログむかしむかし、神戸周辺に幾日も幾日も雨が降り続いたことがありました。そのために有馬も湯が湧き出なくなり、見るかげもなく寂れていきました。
それから百年程たったある年の春のことです。
吉野の仁西上人(にんさいしょうにん)というお坊さんが修行をしていますと、権現様が現れました。そして「摂津の国、有馬山に温泉がある。病気によく効くので行って温泉を開きなさい。庭の木のクモに道案内をさせます。」とお告げになりました。
あくる朝、上人はさっそく有馬温泉を探しに出かけました。
険しい六甲の山道を登るクモの後を追って行ったのですが、突然クモの姿が消え、どこへ行ったか分かりません。
上人が途方にくれていると、真っ白いひげの老人が現れました。そして木の葉を手にして「これが落ちたところに温泉がある。」と言って東の方へ投げ、ふっと消えてしまいました。
上人は「あっ!あれは権現様に違いない!」と南の空に手を合わせて拝み、木の葉を捜しに立ち上がりました。
次の日、山を下った上人は、木の葉を見つけ出し、それが落ちていた所を堀りました。すると、そこから温泉が湧き出たのです。これが現在の有馬温泉です。
行基上人、仁西上人、豊臣秀吉が有馬の三恩人と言われています。
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