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龍泉閣スタッフブログ
“ある朝、くまはないていました。なかよしのことりが、しんでしまったのです。”
この絵本を開いてすぐ、この1行が目に飛び込んできました
絵本が大好きな私は、今までたくさんの絵本と出会いましたが、「くまとやまねこ」は、とても考えさせられ、深く心に響く物語でした
くまにとってことりは、最愛のともだちでした。
いつも傍にいたことり・・・何をするのも一緒に過ごしてきました。
死んでしまったことりを想い、悲しくて悲しくて・・・。
大粒のなみだをこぼすくまを心配して、森の動物たちが言った、
「ことりはもうかえってこないんだ。・・・」
のことばに、くまは悲しみを隠せません。
そんなある日、やまねこと出会う、くま・・・。
くまは、やまねこと出会って
「きみは、ことりと、ほんとうになかがよかったんだね。
ことりがしんでずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね。」
と、いわれた一言に驚きました。
こんなことをいわれたのは、はじめてでした。
・・・自分にしか解らないとてつもなく深い悲しみ。
この悲しみと寂しさを救うのは、優しい励ましではなく、静かな共感なのかもしれないと感じました。
死を目の当たりにして、ぎゅっとつかまれたくまの胸の苦しみが、やまねこと出会い、柔らでいくことが伝わってきます
悲しみから抜け出すことは、悲しみに背を向けるのではなく、その悲しみに立ち向かうことからはじまるのだと感じました。
挿絵をモノクロの世界に仕上げたことによって、さらに読む人の心をつかむ雰囲気に仕上がっていると思います
『絵本屋さん大賞第1位』に輝いたこの作品を、ぜひ、たくさんの方に読んで欲しいと思います
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