三木市の観光スポット

有馬温泉の西25km位の所に三木市があります。中国自動車道・山陽自動車道が通過し、この地域の交通の要衝となっており、有馬からも車で1時間少々で行けます。三木市は、古い歴史と自然に恵まれ、1300年前に編纂された播磨風土記にも登場します。戦国時代には、東播磨24万石を領有していた別所氏の城下町でした。戦乱で荒廃しましたが、豊臣秀吉によって復興され、後に金物産業が発展しました。「三木市立金物資料館」、「伽耶院」、「三木城跡」、「三木ホースランドパーク」、「山田錦の館」などの歴史探訪スポットや体験スポットがあります。
大勢のお客様に三木市〜有馬温泉にお越しいただけますよう、龍泉閣スタッフ一同お待ち申し上げております。

雲龍寺(別所公首塚) 三木市立金物資料館 伽耶院 慈眼寺(鼠小僧次郎吉の墓) 千体地蔵 東光寺 三木城跡 御坂サイフォン橋(眼鏡橋) 三木ホースランドパーク 三木平井山観光ぶどう園 三木総合防災公園 三木山森林公園 山田錦の郷
三木市の観光スポット

有馬温泉〜三木:約25km
*電車の場合:神戸電鉄「有馬温泉」→「有馬口」→「鈴蘭台」→粟生線「三木上の丸」 <1時間15分>
*車の場合:有馬温泉→中国自動車道「西宮北IC」→「神戸JCT」→山陽自動車道「三木東IC」→ R38 <約1時間>

歴史探訪スポット

雲龍寺(別所公首塚)

平安時代の創建と伝えられていますが、三木城の城郭の一部にあったため、秀吉軍による城攻めの折に伽藍などは全て焼失しました。秀吉の兵糧攻めに敗れた三木城主の別所長治は、自分の命と引き換えに家来や領民の助命を歎願し降伏しました。長治は、雲龍寺の住職に愛用の天目茶碗などを形見として贈った後、切腹しましたが、その湯飲み茶碗は現在も寺宝として受け継がれています。山門の前を通り過ぎ左に曲がると、住職が長治夫妻の首を貰い受けて埋葬したと伝えられる首塚があります。
雲龍寺では、毎年1月17日に長治公の遺徳を偲んで「別所公祥月命日法要」が行われますが、当日は、餓えに苦しむ領民を思う長治公の遺志を後世に語り継ぐため、ワラに見立てたウドンを食べる伝統行事「うどん会」も開催されます。

雲龍寺 雲龍寺 別所公首塚

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三木市立金物資料館

金物の町、三木市のルーツがよく分かる、大工道具を中心に展示している資料館です。当地の伝統工芸、金物の歴史や製法に関する貴重な資料や金物製品を保存・展示しています。金物職人が"鍛冶屋さん"と呼ばれていた当時の状況が紹介されています。直ぐ隣りに金物神社があり、毎月の第1日曜日には、神社の境内にある鍛錬場で、伝統的な"ふいご(火をおこすための送風器)"を使う古式鍛錬の実演が披露されます。
資料館の前庭には、唱歌「村のかじや」の記念碑があります。大正時代の初めから長らく子供たちに歌われ、親しまれてきた「村のかじや」が時代の流れから、小学校の音楽の教科書から姿を消したのを惜しんで、金物の特産地として古くから鍛冶屋が栄えてきた三木市に建立されたものです。

金物神社 三木市立金物資料館 三木市立金物資料館

アクセス神戸電鉄「三木上の丸」駅から徒歩5分
開館時間10:00〜17:00
休館日月曜日
入館料無料
駐車場あり
TEL0794-83-1780

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伽耶院

伽耶院は、7世紀中頃に、法道仙人が毘沙門天のお告げによって創建したと伝えられている古刹です。本堂・多宝塔・三坂明神社本殿・毘沙門天立像は、いずれも国の重要文化財となっています。10月の採燈大護摩の行事に派、山伏姿の修験者が近畿一円から集まり、全山にホラ貝の音が響き渡ります。 中世にはかなり栄えましたが、豊臣秀吉の三木城攻めの折に焼失しました。江戸時代に姫路城主の池田輝政や明石城主の小笠原忠真らが帰依し、一部の堂塔が再建されました。寺の境内は、春の桜、秋の紅葉の名所として知られています。寺の前を流れる川の岸辺には、露出した断層が見られ、その付近はアジサイの名所となっています。また、この川にはホタルが生息しており、5月下旬から6月下旬にかけてホタルの群舞が見られます。

伽耶院 伽耶院 伽耶院

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慈眼寺(鼠小僧次郎吉の墓)

慈眼寺(じげんじ)は、648年に法道仙人によって開基されたと伝えられる古刹です。一時期荒廃したのですが、南北朝時代に播磨の守護職であった赤松則村が再興しました。紅葉の名所として知られているお寺です。境内には、「延慶二年(1309)」という銘のある梵鐘がありますが、兵庫県の指定文化財です。秀吉軍の三木城攻めの折に、武将の有馬則頼が慈眼寺の裏山に布陣し、この梵鐘を陣鐘の代わりに使ったと伝えられています。
また、寺の境内には、明治初年に東京の両国の回向院から分墓した鼠小僧次郎吉の墓があります。鼠の形をした台座の上に墓碑が載っています。次郎吉は、大名や武家屋敷から盗んだ金を貧しい町人の家に投げ込んだというウワサから義賊として人気がありましたが、1832年に捕らえられ、獄門刑(さらし首)になりました。

慈眼寺 慈眼寺 鼠小僧次郎吉の墓

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千体地蔵

千体地蔵

山陽自動車道「三木東IC」の直ぐ近くの大谷川沿いの山裾一面に、数え切れないほどの地蔵があり、「千体地蔵」と呼ばれています。山肌の砂岩には、奈良時代の行基上人が刻んだと伝えられる1m近い地蔵菩薩像があり、室町時代から子宝地蔵として信仰を集めています。お地蔵さん一体を持ち帰って祈願すると、赤ちゃんが生まれると言われ、遠方からも大勢の人が参拝に訪れます。願い通りに子供が授かると、新しい地蔵をお礼に持参し、その際に拝借していた地蔵も一緒に返しますから、次々と地蔵の数が増える訳です。まだ新しいお地蔵さんが数多く見られる所から、今でも霊験あらたかな地蔵菩薩だと言えます。毎年8月23・24両日に人形供養を行っています。

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東光寺

東光寺は、通称を「小屋寺」と言い、寺に伝わる縁起によると、奈良時代に行基上人によって開基されたという真言宗の古刹で、中世には広大な寺域と数多くの僧坊があったとされています。室町時代に建立されたという威容を示す本堂や多宝塔は、国の重要文化財に指定されています。寺の境内は、春の桜、秋の紅葉の名所として知られ、静かに落ち着いた佇まいです。本堂前の石段の傍らには、見事な桜の老木が立っています。高さ13mある多宝塔の内部にある須弥壇には五智如来像が安置されています。

東光寺 東光寺 東光寺

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三木城跡

神戸電鉄「上の丸」駅の近くに、戦国時代に東播磨の8郡を支配した別所氏の居城跡があります。秀吉軍の兵糧攻めによって、城内に立て籠もっていた家来や領民は餓えに苦しみ、ネズミや雑草、さらには壁土に混じるワラまで食べるという悲惨な状態でした。このため、この合戦は「三木の干し殺し」とも呼ばれました。城主の別所長治は家来や領民の助命を嘆願し、一族とともに自決しました。
江戸時代の初めには、姫路城の支城の一つでしたが、幕府の一国一城令によって廃城となり、本丸周辺だけが"上の丸公園"として残っています。公園内には、馬上の別所長治像、辞世の句が刻まれている歌碑、抜け穴があったと伝えられる「かんかん井戸」があります。毎年5月5日に、三木の大恩人である長治公を偲ぶ「別所公春祭り」が開催されます。当日は、長治公の歌碑の前で「歌碑祭」が行われ、長治公を偲ぶ献詠歌を募集し、優秀作を朗詠しています。

三木城跡 三木城跡 三木城跡

湯の山街道

湯の山街道 湯の山街道

豊臣秀吉が三木城攻めをした折に、三木から湯の山(有馬温泉の古称)まで秀吉軍が何度か移動しています。以来、このルートは、「湯の山街道」と呼ばれ、江戸時代には、参勤交代の通り道として利用され、各地からの湯治客で賑わいました。今も沿道には、昔ながらの民家や商店(滑原商店街)が立ち並んでおり、毎年、「三木湯の山街道フェスティバル」が開催されています。

藤原惺窩 生誕地

藤原惺窩 生誕地

江戸時代の儒学の祖と言われる藤原惺窩(せいか)は、徳川家康に進講し、大きな影響を与えました。江戸幕府の体制を固めた林羅山など、多くの著名人が彼を師と仰いでいます。生まれ故郷の三木市細川町には「生誕の地」の石碑と銅像が建てられており、毎年、「惺窩祭」が開催されています。

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ご家族向け体験スポット

御坂サイフォン橋(眼鏡橋)

御坂サイフォン橋(眼鏡橋) 御坂サイフォン橋(眼鏡橋)

御坂(みさか)神社の裏山にある、サイフォン(噴水管)原理を応用した水路は、淡河川から送られて来た水を山頂から急角度で52.5m下へ落下させ、その勢いで神社の前を流れる志染川に架けられた「サイフォン橋」の中を通って反対側の高さ50mの台地まで押し上げます。この水路は、神戸市西区など高台にある開拓農地に農業用水を送るために造られました。最初に開拓地の灌漑工事が計画されたのは、江戸中期の1771年でしたが、英国人技師によって着工されたのは117年後の1888年でした。内務省雇員だった英国陸軍のパーマー少将が設計・監督したもので、水路の鉄管も英国製です。
志染川を横切って立体交差で、淡河川の水を運ぶサイフォン橋は、眼鏡橋になっています。下流側から眺めた眼鏡橋は後世に拡幅されたものですが、上流側は明治時代の石組みがそのまま残っています。緑豊かな山間を流れる川に架かる眼鏡橋とその周囲の光景は、欧州の風景画のような雰囲気があります。

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三木ホースランドパーク

三木ホースランドパーク

1994年、自然と人と馬との触れ合いを目指し、JRAと三木市が共同で国有林を開拓し、馬術を中心とした競技やスポーツ振興、キャンプ場などの野外活動の拠点として「三木ホースランドパーク」を開設しました。2006年に開催された「のじぎく国体」の馬術競技会場にもなっています。約162haの広大な土地には、「エクウスの森」・「エオの森」・「ミオの森」・「いこいの森」という4つのゾーンが広がっています。
「エクウスの森」には、日本で唯一の国際基準に準拠した総合馬術競技施設があり、体験乗馬や馬車、森林浴などを楽しむことができます。「エオの森」には、宿泊研修センターやキャンプ場があります。「ミオの森」には、1人乗りから4人乗りまで各種の自転車が約20台あり、森の中の自転車専用コースを走ります。「いこいの森」には、三木特産の金物の展示場や物産館のある「道の駅みき」があり、週末の朝市やとれとれ市では、三木の新鮮な野菜・果物・花などが買えます。

三木ホースランドパーク 三木ホースランドパーク 三木ホースランドパーク

アクセス*神戸電鉄・三木鉄道の「三木駅」からタクシーで各10分、5分
*山陽自動車道「三木小野IC」より国道175号線を明石方面へ約3km
入園料無料(施設の利用は、有料)
開園時間9:00〜17:00(11〜2月 〜16:00)
休園日月・火曜日(休祝日の場合は、翌日が休園)
「エオの森」研修センター:第4月曜日
駐車場無料(800台分)
TEL乗馬:0794-83-8110(フリーダイヤル:0120-816-892)
キャンプ:0794-86-1771

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三木平井山観光ぶどう園

三木平井山観光ぶどう園 三木平井山観光ぶどう園

低農薬で自然のままのブドウ作りが評判となって、夏休みには、家族連れやグループが大勢訪れます。このブドウ園の近くには、ハイキングコース、平井山本陣跡、竹中半兵衛の墓があります。お土産用として「ピオーネ(イタリア語で開拓者)」が用意されていますが、これは、1957年に巨峰とカノンホール・マスカットを交配して作られた黒ブドウの新種で、強い甘みとともに爽やかな酸味があり、すっきりとした味です。

アクセス*開園期間中は、神戸電鉄「恵比須駅」から無料送迎バスあり
*山陽自動車道「三木東IC」、または、「三木小野IC」から約7km
開園期間8月10日〜9月中旬
TEL0794-82-0340(JA三木市東久留美支所)
0794-83-3546(開園期間中)

竹中半兵衛の墓所

竹中半兵衛の墓所

「平井山観光ぶどう園」の近くに秀吉の軍師として活躍した竹中半兵衛の墓があります。元来は、美濃の斉藤家の重臣でしたが、秀吉に説得されて斉藤家を見限り、秀吉の軍師として数々の戦功を立てました。三木城攻めの最中に平井山の陣中で病死し、この地に埋葬されました。墓はブドウ畑の真ん中にあり、周囲を白い練り塀に囲まれています。

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三木総合防災公園

三木総合防災公園は、阪神・淡路大震災を教訓に整備された、約200haという広大な面積を有する広域型の都市公園です。災害時には兵庫県全域の広域防災拠点として機能しますが、通常は県民のスポーツ・レクリエーションの拠点となっています。2005年に、野球場・陸上競技場・球技場がオープンしました。2006年に、「のじぎく兵庫国体(少年男子サッカー、知的障害者サッカー)」が開催されました。
2005年、公園内に防災科学技術研究所が所管する"E-ディフェンス(実大三次元震動破壊実験施設)"が完成しました。これは、地震を人工的に再現し、建物の破壊や補強設計の実証実験を"実物大"で実施できる世界最大の加震実験施設(実験棟の面積5200u、高さ43m)です。

三木総合防災公園 三木総合防災公園 三木総合防災公園

アクセス*神戸電鉄粟生線「緑ヶ丘駅」で神姫ゾーンバスに乗車、「防災公園前」で下車
*山陽自動車道「三木東IC」から約5分
開園時間夏期 9:00〜21:00(一部の施設 〜17:00)
休園期間火曜日(休祝日の場合は、翌日が休園)、12/29〜1/3
屋内テニス場:第1火曜日
駐車場無料(6箇所:合計1085台分)
TEL0794-85-8408

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三木山森林公園

三木市の中心部にありながら、甲子園球場の約20倍、90haという広大な面積の里山林で、"森と暮らす"をコンセプトとする森林公園です。「森の文化館」、「森の研修館」、「森のクラフト館」、茶室「成蹊閣」など色んな施設があり、市民の文化活動やスポーツ・レクリエーションの場になっています。豊かな自然の中で、森林浴や森の中の散策で、マイナス・イオンに浸ってリフレッシュできます。春には、コバノミツバツツジやアセビ、夏には、ビョウヤナギ、ムクゲ、サルスベリなどの花々、ツバメやオオルリといった野鳥との出会い、秋には、モミジやタカノツメなどの紅葉というように、四季折々の自然を肌で体験できます。
「森の文化館」には、背面が全面ガラス張りの音楽ホールや多目的ホール・会議室・展示ホール・レストランがあります。「森の研修館」には、研修室・緑化相談室・図書室などがあります。「森のクラフト館」では、親子で体験できる木工細工の教室が常設されています。森のバーベキュー広場、森の小劇場、大芝生広場、ウッディ広場などの各種の広場は、アウトドア派の家族連れやグループに好評です。

三木山森林公園 三木山森林公園 三木山森林公園

アクセス*神戸電鉄粟生線「恵比須駅」で"みっきぃバス"に乗車、「森林公園」で下車
*山陽自動車道「三木東IC」から西へ約10分
入園料無料(森のクラフト館:大人150円、中学生以下70円)
開園時間9:00〜21:00(受付〜 17:00)
(森のクラフト館 9:30〜16:00、森のバーベキュー広場 10:00〜15:30)
休園期間水曜日(休祝日の場合は、翌日が休園)、12/21〜1/4
駐車場無料(390台分)
TEL0794-83-6100

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山田錦の郷

ここは、酒米ミュージアム「山田錦の館」、吉川温泉「よかたん」、レストラン「にしき亭」が揃った複合施設です。

山田錦の館

山田錦とは、お酒造りに使われるお米です。1936年に兵庫県で生まれた酒米の代表品種で、「酒米の王者」とも呼ばれています。この施設は、その"山田錦"の素晴らしさを紹介するミュージアムで、地元産の特産品・地酒などが揃っています。三木市周辺の新鮮な野菜、地元の食材を使って館内の特産加工施設で造られた無添加のパン・餅・惣菜・味噌などの特産物の販売を行っています。また、日本酒を試飲できるコーナーもあります。

山田錦の館 山田錦の館 山田錦の館

アクセス*JR新三田駅前から「渡瀬」行き神姫バスに乗車、「吉川庁舎前」で下車すぐ
*中国自動車道「吉川IC」から約1km東、「セブンイレブン」の向かい側
入館料無料
開館時間9:30〜21:00
休館日月曜日(休祝日の場合は、翌日が休館)
駐車場無料(160台分)
TEL0794-76-2401

吉川温泉 よかたん

吉川温泉 よかたん

炭酸ガスの含有量が4110ppmと、日本一多い炭酸泉です。 療養型の温泉で、大浴場「幸」と「福」の湯には、サウナや釜風呂の他に、掛け流し式の源泉風呂から湯が常に湧き出ています。弱酸性と弱アルカリ性の2種類の温泉が楽しめます。

入館料大人(中学生以上)600円、小学生以上300円
*1回限りの入浴です。再入浴はできません。
開館時間10:00〜22:00(入浴受付 〜21:00)
休館日月曜日(休祝日の場合は、翌日が休館)
駐車場無料(160台分)
TEL0794-72-2601

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今回の有馬ナビでは、「三木市の観光スポット」について特集しました。次回、有馬ナビ皐月号では、この春休みに「ららぽーと甲子園」内にオープンしたばかりの『キッザニア甲子園』についてご紹介します。ご家族で有馬温泉とその周辺の春をお楽しみください。(2009/2/28)

※このページは2009年2月に発行されたものです。
最新の有馬温泉と周辺観光地の情報は『龍泉閣日記』をご覧ください。
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