有馬川の蛍 沙羅の花と一絃琴の鑑賞会
有馬川の蛍 沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

「有馬川の蛍」と「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」

有馬温泉では蛍(ホタル・ほたる)の季節を迎えています。今回の有馬ナビでは、数年前から少しずつ増えてきた「有馬川の蛍(ホタル・ほたる)」と「蛍の光のメカニズム」、毎年6月下旬の恒例行事となった、念仏寺で開催される「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」についてご紹介します。
また、「9th有馬温泉ゆかたレディーコンテスト」にもお誘い合わせの上、奮ってご応募ください!
吹きぬける風が爽やかな初夏の有馬温泉へぜひお越しください。

有馬川の蛍 沙羅の花 マップ

有馬川の蛍 沙羅の花 マップ

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有馬川の蛍(ホタル)
有馬小学校 龍泉閣スタッフ
有馬小学校が「人に優しい有馬温泉・ホタル小学校」をめざして十数年がたちます。
1991年より"有馬にホタルを呼び戻そう"と、神戸市環境局リサイクル推進課係、地元自治会、有馬温泉観光協会と連携して、ホタルの飼育・放流活動を飼育栽培委員会中心に全校生徒で行っています。

昨年は、有馬川で数多くのホタルが飛び交う様を観賞でき、観光客の皆様にもお楽しみいただけました。
今年も6月上旬に有馬川のホタルをご覧いただけると思います。

有馬小学校 校長と龍泉閣スタッフ

龍泉閣では、ご宿泊のお客様を鑑賞スポットまでご送迎いたしております。また、シーズンには、龍泉閣日記写真館で"ほたる情報"をお知らせいたします。

有馬小学校の北村校長先生に校内を案内して頂きました。校内の川、水車など、先生や小学生の手作りです。
□ホタルについて
生息場所:農薬や合成洗剤などに汚染されていない、きれいな川であれば、どこでも生息できます。

種 類:世界中で約2000種類、日本国内では約40種類が生息しています。
日本で見られるのは、主に次の3種類です。
ゲンジボタル ヘイケボタル ヒメボタル
ゲンジボタル ヘイケボタル ヒメボタル
体長10〜20mm。発光周期は約2秒間隔で、カメラのフラッシュの様に早く光ります。発光色は黄色です。有馬川で観賞できる蛍です。
体長10〜18mm。発光周期は約1秒間隔で、カメラのフラッシュの様に早く光ります。発光色は黄色です。
体長 約5mm。発光周期は約0.5秒間隔で、早く短く光ります。発光色は桃色です。

寿 命:オス、メスどちらも成虫になってから10〜14日位です。

生 態:脱皮は、幼虫の時に5回で、上陸し、マユになってから1回です。
幼虫は河川で9ヶ月間過ごし、3月ごろの雨降りの日に上陸し、土マユを作ります。
そして、サナギになり、50日ぐらいで羽化します。成虫になると、餌は食べないで、夜露だけで過ごします。

鑑賞のチャンス:ゲンジボタルの場合、どんよりと曇った、生暖かい日によく見られます。
気温が下がると活動しません。時間帯は午後8〜9時、深夜 午前0〜1時、3〜4時くらいです。
□ホタルの光のメカニズム
ほたるの光のメカニズム

ホタルは幻想的な光を放ちますが、この光のメカニズムは、ロウソクなどが燃える酸化反応と同じです。
ホタルの発光器に、ルシフェリンという発光物質があり、空気中の酸素と反応し、発光します。
普通の酸化は反応時に熱と光を出しますが、発光器内にあるルシフェラーゼという酵素が効率よく酸化させ、発生するエネルギーの大半を熱ではなく、光に変換させます。
また、日本のホタルの淡い光の明暗は、呼吸と連動しています。呼吸するときに光を遮断する膜が下り、光が消えます。
□「ホタル」の語源
有馬川 ほたるの名所有馬川 龍泉閣スタッフ
江戸時代の儒学者、貝原益軒が「ホハ火ナリ、タルハ垂也」と、飛ぶ姿がそのまま名称になったという説を述べています。

そして、昭和初期のホタル研究家、神田左京が「日垂れ虫」が「ヒタレ」、「ホタレ」、「ホタル」と変化したのだと付け加えています。
□観賞のマナー
水車小屋 龍泉閣スタッフ

・付近の住民の方の迷惑になりますので、路上駐車はしないでください。町内の有料駐車場をご利用ください。
・ホタルは光を嫌います。照明は消してください。
・騒がないで、静かに鑑賞しましょう。
・人を恐れずに近くまで飛んできますが、捕まえたり、持ち帰ったりしないでください。
・タバコの吸殻やゴミを捨てないようにしましょう。


念仏寺の沙羅の花と一絃琴の鑑賞会
念仏寺 沙羅の花念仏寺 龍泉閣スタッフ
念仏寺の歴史
念仏寺の歴史
有馬温泉の中心にある念仏寺は、1532年の創建で、開基は岌誉上人です。創建時には、谷之町にありましたが、慶長年間に現在地に移っています。見晴らしの良い高台で、太閤秀吉・北の政所の別邸跡と言われる、有馬の一等地でした。

神戸七福神巡り 寿老人
徳川家康の檀那寺である大樹寺が浄土宗であったので、同じ宗派の念仏寺に特別の配慮があったものと思われます。
現存の本堂は有馬温泉で最も古い建造物で、1712年の建立です。
ご本尊は快慶作と伝えられる阿弥陀仏立像、また法然上人画像「月輪御影(つきわのみえい)」も寺宝として所蔵されています。また、神戸七福神巡りの一つである寿老人が祀られており、参詣人が絶えません。


沙羅の花のいわれ
念仏寺 沙羅の花
平家物語の冒頭に出てくる「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」で知られる沙羅の木は夏ツバキの別名で、花の見ごろは6月中旬から下旬です。
朝咲いて夕方には散ってしまう所から、世の無常を象徴していると言われます。
念仏寺の庭では、樹齢250年の沙羅の木を中央にして、二つの石が相対座しています。

向かって右を「ハマグリ」石、左を「スズメ」石と呼び、中国のことわざ、「雀は海に入り蛤となる」を表現したものと言われています。突風にあおられた沙羅の花がポトリとこの石の上に落ち、転がった後、苔の上で静かに休むという情景は、正に静寂そのものです。

沙羅双樹は、お釈迦さまが入定された時、いっせいに花開き、その死を悲しんだと言われ、仏教とゆかりの深い銘木です。ある書物には、「沙羅の花は一日だけの生命を悲しんでいるのではなく、与えられた一日だけの生命を精一杯咲き尽くしている」と記されています。


一絃琴(いちげんきん)
一絃琴(いちげんきん)
一絃琴は、一枚の板の上に一本の絃を張っただけの極めて簡単素朴な楽器で、板琴、一つ緒の琴と呼ばれることもあります。
一絃琴の歴史は、一千百余年の昔(平安時代初期)、中納言、在原行平が勅勘を被って須磨の地に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じながら、はるか都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられています。
このため、古くから「須磨琴」と呼び慣らわされてきました。

江戸時代に河内国の高僧、覚峰律師によって復興され、名人真鍋豊平の活躍もあって、幕末から明治前半にかけては、高貴風雅な音楽として、文人墨客の間に愛好されていました。
しかし、その後、西洋音楽の流行に圧されて衰微の一途をたどり、戦後は、一絃琴を演奏できる人がほとんどいないという状態になってしまいました。しかし、現在では須磨琴保存会の努力により、1976年には兵庫県重要無形文化財の指定を受けるまでになっています。

龍泉閣スタッフ
今回の有馬ナビでは、「有馬川の蛍」と「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」について、ご紹介しました。初夏の有馬温泉へぜひお越しくださいませ。次回の有馬ナビでは、有馬温泉に新しくできる施設「有馬の工房」を紹介予定です。2003/05/22

※このページは2003年5月に発行されたものです。
最新の有馬温泉と周辺観光地の情報『龍泉閣日記』をご覧ください。

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