新年明けましておめでとうございます。お蔭様で、有馬ナビも4回目のお正月を迎えることが出来ました。本年も、ご愛読いただきますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
有馬ナビ新年号では、「太閤秀吉の愛した有馬温泉」と題して、秀吉と有馬温泉にまつわる歴史や観光スポットなどをご紹介します。
また、11月にスタートしました英文版ホームページを充実させるよう努めていますが、今回は、「有馬の年中行事」を英訳しましたので、ご紹介します。1000年以上の歴史がある有馬温泉では、四季折々に色んな伝統行事が催されます。歴史的な温泉情緒と活気にあふれた街並みの散策をぜひお楽しみください。龍泉閣スタッフ一同お待ち申し上げております。

"Ryuusenkaku" web site in English
Happy New Year! Thank you for visiting our web site.
We publish a monthly newsletter “Arima Navi” on this web site featuring hot topics for sightseeing in the Kobe, Mt. Rokko, and Arima Onsen areas.
With its history spanning over 1000 years, Arima Onsen has traditional ceremonies corresponding to the colors of each of the four seasons. To augment the information offered on our English homepage begun in November, we have translated a Calendar of Annual Ceremonies in Arima Onsen.
In this issue, we will introduce Arima's sightseeing spots in connection with Toyotomi Hideyoshi (Taiko Hideyoshi), the feudal ruler who unified Japan in 1590, and annual events in Arima.
The Management
Ryuusenkaku
ryuusen@skyblue.ocn.ne.jp
1)12世紀の末期に、有馬中興の祖と呼ばれる高僧「仁西(にんさい)」が有馬の再興に成功してから、有馬では泰平の日々が続き、室町時代から戦国時代にかけて全国で戦乱が続く中でも、病や傷の療養のため入湯に訪れる者は途絶えることもなく、有馬の繁栄が続いていました。
2)ところが1528年に平和な保養地が大火に見舞われ、有馬は焦土と化しました。さらに、1545年には、三木城主の別所豊後守が有馬温泉の直ぐ西にある落葉山城を大軍で攻めた折に有馬温泉も大きな打撃を受けました。また、1576年にも大火があり、有馬温泉は再起できないまま、すっかり寂れてしまいました。
3)明智光秀、柴田勝家、織田信孝とライバルを次々と打ち破って天下統一の目途がついた1583年に、秀吉は始めて有馬温泉を訪れ、長らく続いた戦で疲れた心身を有馬の名湯で癒しました。これが記録に残る最初の秀吉の有馬入湯で、その後も再三有馬を訪れて、有馬温泉の復興に対してさまざまな援助を行いました。
4)秀吉の事蹟で特筆すべきことは、1597年に始まった大規模な泉源の改修工事です。前年に近畿一円を襲った慶長伏見大地震によって有馬の建物も甚大な被害を蒙りましたが、それ以上の問題は、この地震の直後から温泉の温度が急上昇し熱湯となってしまったことでした。有馬温泉の湯治効果を熟知していた秀吉は、根本的な改修工事に着手しました。
5)改修工事が完成した1598年5月に入湯の予定でしたが、激しい風雨のため中止となり、その後まもなく床に伏し同年の8月18日に没したため、秀吉はついにその成果を見ることができませんでした。しかし、秀吉の大改修がその後の有馬の繁栄に大いに寄与したと言え、秀吉は有馬温泉の大恩人として今でも慕われています。

Hideyoshi and Arima Onsen
Renowned for its therapeutic baths, the Arima spa resort area is one of the oldest and most prominent spas in Japan. First mentioned in Japan’s oldest history book ”Nihon Shoki,” written in 720 A.D., the mineral baths of Arima were popular with Toyotomi Hideyoshi, the feudal ruler who unified Japan in 1590.
He was also called "Taiko" Hideyoshi. This honorific title was given to a resigned Kanpaku, the highest rank of the Emperor's retainers, and often referred to Hideyoshi since he was quite famous for his success in being promoted from the lowest rank of Oda Nobunaga's infantry to the Kanpaku.
Thanks to the efforts of Hideyoshi and his wife Nene, the areas of Arima Onsen recovered from the serious damage incurred by repeated disasters such as big fires in 1528 and 1576, a war in 1545, and a major earthquake in 1596. Today, these hot springs continue to be a favorite holiday destination with Japanese and overseas tourists alike.




神戸電鉄の有馬温泉駅の近くに、太閤秀吉にちなんで命名された太閤橋があります。

有馬温泉では目立つ雄大な橋で、その袂には、休憩できる椅子もあります。夏休みシーズンには、大勢の観光客が下を流れる有馬川の川原で催されるイベントをよく見物しています。




太閤橋のすぐ近くに、有馬温泉の中心である「湯けむり広場」があり、大きな噴水の前に太閤秀吉の像が建てられています。

太閤橋近辺には、袂石、鳴子の像などもあります。
夜間は、流れ落ちる滝状の噴水がライトアップされて幻想的な雰囲気です。
ここは、記念写真スポットとしてもお薦めです。




太閤橋から少し上流に行くと、誠に小ぶりな「ねね橋」があり、その袂には、太閤秀吉の像と向き合うように、秀吉の正室「ねね」の像が建てられています。
彼女の名は、正しくは「おね」と呼ばれたようですが、江戸後期の絵本太閤記以来、「ねね」という名で一般に知られています。
ねねは、秀吉の死後も有馬復興に尽力した有馬温泉の恩人の一人です。





有馬温泉のメイン・ストリートです。
情緒のある街並みに有馬籠など有馬温泉の特産品のお店やテイクアウトできる天ぷら屋さんなどが並んでいます。






▲阿弥陀堂と古茶釜▲
善福寺は、行基が開基し、仁西(にんさい)が再興しました。ここに祀られている聖徳太子像は、鎌倉時代の作で、国の重要文化財です。また、善福寺には、阿弥陀堂釜と名付けられた、大振りな茶釜が今も伝えられています。
ある時、太閤秀吉が天神山のそばの蘭若院阿弥陀堂という禅寺を訪ねましたが、その和尚さんの頭は、とても大きく猪みたいな形をしていたので、秀吉は「妙な形の頭じゃな。そうじゃ、利休を呼べ!」と、千利休を呼び、和尚の頭の形をした茶釜を作るように命じました。利休は名人の天下一与次郎に作らせた茶釜を「猪首釜」と名付けましたが、人々は寺の名から「猪首釜」のことを「阿弥陀堂(あみだどう)」と呼ぶようになりました。これが茶の湯に用いられる「阿弥陀堂釜」の始まりです。

The Teakettle of Zenpukuji Temple (Arima Folklore)
Founded by a high priest Gyoki and later renovated by his successor Ninsai, Zenpukiji Temple receives many visitors wishing to offer prayers to a wooden sculpture of Shotoku Taishi. The wooden statue was created during the Kamakura Period and is registered as an important national treasure. In addition to the sculpture, visitors can view a bit larger teakettle that has an interesting story involving Toyotomi Hideyoshi.
One day Hideyoshi visited a Zen temple near Mount Tenjin called Amida-do where he saw the large head of the chief priest. Hideyoshi thought that the head of the chief priest resembled a large boar and remarked to the priest. “You have a strange head; let’s call for Rikyu.” He called for Sen-no-Rikyu, the most famous master of the tea ceremony, and ordered him to have a teakettle made in the shape of the chief priest’s head. Rikyu asked the great craftsman Yojiro to make the kettle. Upon its completion, the teakettle was named “bullnecked kettle.” However, people called it “Amida-do,” and this is how Amida-do teakettle got its start for use in tea ceremony.





▲太閤秀吉と願の湯▲
1589年に太閤秀吉が有馬を訪れた時のことです。清涼院から西南の方向にある高台に登り、杖でとんとんと地面をたたいて祈りました。「もし、この地に温泉が湧き出したら、海の彼方までわしの土地になるだろう。湯よ、湧き出せー!」すると、足元から少しずつ湯が湧き出し、温泉場になりました。人々は、この温泉を「上之湯」とか「願の湯(ねがいのゆ)」と呼びましたが、秀吉が亡くなると湯も湧き出なくなってしまいました。

温泉寺から念仏寺に向かう坂道は、今でも「願い坂」と呼ばれています。

Negai-zaka (Slope of Wish) (Arima Folklore)
The origin of the name for Negai-zaka involves a visit to Arima by Toyotomi Hideyoshi in 1589. When Hideyoshi climbed to an overlook in a high mountain facing the southwest from Seiryoin, he tapped the ground and declared, “If this area has a hot spring that gushes up from the ground, all of the land to the sea is probably mine.” He commanded the ground, “Erupt with hot water!” As he spoke these words, hot water began gushing at their feet little by little, and a hot spring developed. People began calling this hot spring such names as Kami-no-yu or Hot Spring of the Upper and the Negai-no-yu or Hot Spring of Wish. Although the hot spring stopped gushing when Hideyoshi died, the sloping path from Onsenji Temple to Nenbutsuji Temple is still called “Negai-zaka” or Slope of Wish even today.




有馬温泉の中心にある念仏寺は、1532年の創建で開基は岌誉上人です。創建時には、谷之町にありましたが、慶長年間に現在地に移っています。見晴らしの良い高台で、秀吉の正室ねねの別邸跡と言われる有馬の一等地でした。
現存の本堂は有馬温泉で最も古い建造物で、1712年の建立です。ご本尊は快慶作と伝えられる阿弥陀仏立像、また法然上人画像「月輪御影(つきわのみえい)」も寺宝として所蔵されています。

沙羅双樹は、お釈迦さまが入定された時、いっせいに花開き、その死を悲しんだと言われ、仏教とゆかりの深い銘木です。沙羅樹園と呼ばれる念仏寺の庭園には樹齢250年を越えると言われる沙羅双樹があり、初夏になると、沙羅の花が美しく咲き、毎年6月下旬には、念仏寺で「沙羅の花と一弦琴の鑑賞会」が開催されます。

Nenbutsuji Temple
Nenbutsuji Temple has been called the imprint of the villa from Toyotomi Hideyoshi’s wife “Nene” and has a spectacular view of the entire area. The main hall was built in 1712 and is the oldest building in the Arima Onsen area. Its garden, called the Sal Tree Garden, features a sal tree whose age is over 250 years. Each year in late June when summer is just beginning in Japan, the tree displays its beautiful flowers, and there is an appreciation festival held at the temple for the Sal flower and the ichigen-kin, a one-stringed instrument.




1995年1月の阪神淡路大震災で壊れた極楽寺庫裏の下から、古くからの言い伝え通り、秀吉が造らせた「湯山御殿」の一部と見られる湯ぶねや庭園の遺構、瓦や茶器などが出土しました。
これらの遺跡と出土した瓦や茶器などを保存・公開するとともに、秀吉が愛した有馬温泉の歴史と文化を紹介するため、1999年にオープンしたのが「太閤の湯殿館」です。

館内には「蒸し風呂」と「岩風呂」の遺構をそのまま取り込んで展示してある他、御殿での生活をしのばせる焼き物や瓦などの出土品、迫力満点の巨大な龍の飾り瓦、さらには秀吉と有馬温泉の深い関わりを示す資料などが展示されています。
内装には、安土桃山時代の「ふすま絵」や「飾り欄間(らんま)」のレプリカが取り入れられ、太閤秀吉の“夢の跡”を現代に再現しています。(詳細は有馬ナビ#5をご覧ください)

Hideyoshi's Bath Museum (Taiko no Yudonokan)
When the Gokurakuji Temple’s kitchen was being rebuilt from its collapse during the Kobe Earthquake in 1993, workers discovered ruins dating back more than 400 years before. Upon examination, it became clear that these ruins were the bath and garden of Yunoyama Goten built by Taiko Hideyoshi. To commemorate the site, the city of Kobe opened a museum in April 1999 exhibiting the mushiburo (steam bath) and iwaburo (bath in stone) and preserved these baths in their original condition along with tea ceremony items and Japanese tile discovered at the ruins indicating the relationship of Hideyoshi and Arima Onsen.




ねね橋からさらに有馬川の上流を目指すと、瑞宝寺谷と呼ばれる渓谷になりますが、その東側に大きな公園があります。

この瑞宝寺公園には、太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と、ほめたという清閑な庭があります。見ていると、時の経つのも忘れるという所から、別名「日暮らしの庭」とも呼ばれています。
秀吉の死後、1604年に大黒屋宗雪が瑞宝庵を創設、その孫の寂岩道空は黄檗宗に帰依し、瑞宝寺を新しく建立しました。

瑞宝寺は1873年に廃寺となりましたが、神戸市が1951年に瑞宝寺跡を公園として整備しました。また、秀吉が千利休らと大茶会を催した故事にならい、1950年以降、毎年11月初旬には、有馬大茶会の野点が催されています。

この公園の中には休憩所が点在していますので、ゆっくり紅葉を楽しむことができます。
紅葉シーズンになると、おでん、うどん、甘酒などが楽しめる「もみじ茶屋」がオープンします。神戸市の「花の名所50選」にも選ばれており、春には美しい桜が見られます。

Zuihoji Park
Referring to tranquility of this beautiful Japanese garden of the former Zuihoji Temple, Toyotomi Hideyoshi once said of the garden, “No matter how much you see of it, you never grow tired of it.” With places for resting scattered all throughout, the Zuihoji Park is meant to enjoy slowly. In autumn, visitors can enjoy the beautiful leaves with their autumn hues while having a bowl of udon noodles, warm oden, or sweet Japanese sake. The park has also been chosen by Kobe City as one of its 50 designated places to see beautiful cherry blossoms.




有馬の市街地から1kmくらい南に行くと、標高619mの小高い山があります。

千利休が秀吉の命を受けて、有馬で大茶会を催したとき、風炉の灰をこの山の形に似せて盛ったことから「灰形山」と名付けられたと言われています。




1599年、善福寺の住職で秀吉の幼なじみである大清宗灌が著したものを、水船屋久右衛門が書写したものです。

724年の出来事から記述を始めたと伝えられていますが、現存する「有馬縁起」では、仁西が有馬を再興した1191年以降の記述のみが残っています。秀吉が造らせた御殿や、1596年の大地震の様子、1598年、御殿の再建中に温泉寺「奥の院」に新湯が湧出したのを秀吉が喜んで、その場所に新たな御殿の普請を命じたことなどが詳しく述べられています。




秀吉が信長に命じられて三木城を攻略した後に、1579年と1580年に「制札」と呼ばれた木製の立て札を立てさせていました。
商業活動の規制撤廃を指示した「楽市令」や治安の維持などが記されており、この地域の戦後復興を図ったものです。
2004年の調査によって神戸市北区淡河町の歳田神社で発見されました。中世の制札は全国で約100点確認されていますが、神戸市内では初めてです。また、1579年の制札には、「らくいち(楽市)」と記されていますが、これが記された制札は全国でも3例めで、秀吉のものとしては初めてです。




<注:文献で確認された秀吉の有馬入湯は@〜Hです>






行列


湯もみ


沐浴


踊り、払い行事


戻せ返せ

有馬温泉を興した大恩人に感謝する行事で、毎年1月2日に行われます。
This is an annual event held on January 2nd to show appreciation to the important benefactors of Arima Onsen.

【行列】湯泉神社の大己貴命(大国主命)の御神体と温泉寺に伝わる行基・仁西の木像を輿に乗せて、神職、僧侶、旅館の主人、大勢の芸妓の扮する湯女が付き従って、式場(有馬小学校)へと向かいます。
Festival Procession
This ceremonial procession heads toward the festival grounds (Arima Elementary School) and is led by the local Shinto and Buddhist priests followed by the proprietors of Japanese inns and a group of geisha girls in traditional bathhouse costumes. They carry wooden sculptures of the high priests Gyoki and Ninsai on a palanquin from the Onsenji Temple as well as the object of worship from Tosen Shrine of Onamuchi-no-Kami (Okuninushi-no-Mikoto), worshipped as the mythical discoverer of Arima Onsen in Japanese folklore.

【湯もみ】太鼓の調子に合わせ、湯女が初湯をもんで適温まで冷まします。
Churning the Hot Water
In step with the beat of the drum, the ladies of the bathhouse churn the first hot water until the water becomes the right temperature.

【沐浴】行基・仁西に感謝して初湯を注ぎます。
Throwing Water
The first hot water poured in appreciation of Gyoki and Ninsai.

【踊り】入初式の歌に合わせ、芸妓が舞を披露します。
Dance
Geisha announce a dance with the commemorative bath song playing in the background.

【祓行事】床に撒いた米を若松で掻き寄せ、白紙に包んでお守りにします。
Purification Ceremony
Rice that has been spread on the floor is raked up using a young pine and is wrapped in white paper as an amulet.

【戻せ返せ】入初式が終わって帰る輿に湯女は「戻せ返せ」となごりを惜しみ、輿は行きつ戻りつします。
Return, Come Back
The ladies of the bathhouse begrudgingly bid farewell to the palanquin by saying “Return, Come Back” as the palanquin moves back and forth according to their instructions.





4月上旬から親水公園や善福寺のイトザクラ、有馬河畔の桜がライトアップされ、親水公園では桜まつりが開かれます。(毎年日が違うため、お問い合わせ下さい。)
From the start of April, there is a cherry blossom festival held at Shinsui Park when the rosebud cherry trees at Shinsui Park and Zenpukuji Temple and the cherry trees lining Arima River are lit up.
(Please inquire for details as the date varies yearly.)





5月下旬〜6月下旬にかけて、有馬川ではホタルの舞う光景が見られます。有馬小学校の生徒が年々増やしており、有馬温泉の初夏の美しい風物詩となっています。
From end May to end June, the spectacle of swirling fireflies can be seen at the Arima River. Every year students at Arima Elementary School release fireflies at the river, and the beautiful scenery of the early summer at the Arima Onsen becomes a backdrop for poetry.





6月中旬、沙羅の花(ナツツバキ)の盛りの頃に開かれます。わずか一日で落下する真っ白な沙羅双樹の花は一弦琴の調べと共に人々に無常の心をかきたてます。
This is a festival held in mid-June around the time a myriad of white Sal flowers (summer camellia) are in full bloom. With a lifespan of only a day, these flowers fall to the ground the same day as they bloom. With the sound of the ichigen-kin or one stringed harp played in the background, one cannot help but reflect on the transitory nature of life.





7月下旬から一ヶ月間、有馬川の川床に屋台が並びます。川風に吹かれながら、お料理に舌鼓というのがお目当てで来られるお客様も年々多くなっています。From late July for one month, stalls line up on the riverbeds of the Arima River. With the river breeze providing relief, many people come every year smacking their lips in anticipation of delicious food.





有馬を愛した太閤秀吉は千利休らと度々茶会を開きました。これを偲んで、11月2日と3日に表千家と裏千家が毎年交代で善福寺にある秀吉の位牌にお茶を供えます。また、紅葉の瑞宝寺公園では野点が、寺院や旅館では茶席が設けられます。丁度この頃、有馬の紅葉シーズンが始まります。
Hideyoshi loved Arima and would sometimes hold tea ceremonies with Sen-no-Rikyu and his followers. In remembrance of Hideyoshi’s love of Arima and tea ceremony, the tea ceremony schools of Omote-senke and Ura-senke take turns hosting an annual tea ceremony on November 2-3 in honor of Hideyoshi at his memorial at Zenpukuji Temple. The tea ceremony is performed in the open air in the Zuihoji Park with its beautiful autumn leaves. During this time, tea ceremonies are performed at local Arima temples and inns. The event is around the time the autumn leaves begin to change colors in Arima.





日本棋院の昇級昇段認定大会として毎年11月上旬の日曜日に有馬温泉で開催されます。200人が参加し、プロ棋士と少年棋士の記念対局や指導碁が行われます。
In early November, the players of the game of Go gather on Sunday at the Arima Onsen to win promotion to a higher rank of the Nihon Ki-in (Japan Go Association). Two hundred people participate with opportunities for young enthusiasts to match wits with professional player in commemorative matches.




山に囲まれた有馬は神戸の市街地より気温が5度も低いといわれています。降る雪の中で立ち上る湯煙は有馬をしっとりとした情感で包み込みます。
Surrounded by mountains, the air temperature of Arima is said to be 5 degrees lower in than the urban district of Kobe. Vapor rising from the midst of fallen snow wraps a moisten Arima in emotion.





有馬ナビ新年号では、有馬温泉の大恩人である太閤秀吉にちなんだ観光スポットをご紹介しました。次号では、2月16日に新たに神戸港沖にオープンする神戸空港について特集します。神戸〜有馬温泉へ是非お越し下さい。(2005/12/26)

Sightseeing spots associated with Toyotomi Hideyoshi are covered in the latest edition of the Arima Navi. In the next edition, we will feature information about the Kobe Airport located offshore from the Kobe Port and scheduled for opening on February 16, 2006. (Dec 26, 2005)


※このページは2006年1月に発行されたものです。
最新の有馬温泉と周辺観光地の情報は『龍泉閣日記』をご覧ください。



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注)営業時間や料金などの情報は、発行された時点のものです。
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