有馬川のホタル

有馬温泉の初夏の美しい風物詩は、念仏寺の沙羅双樹の花と有馬川ホタルです。5月末ころ〜6月末までの約1ヶ月間は、有馬川の河原でホタルが群れを成して飛び交う、誠に幻想的な光景が見られます。この時季に有馬温泉にお越しの際には、ぜひホタル鑑賞にお出かけください。

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ホタル復活の努力

有馬小学校 有馬小学校

有馬小学校が『人に優しい有馬温泉ホタル小学校』を目指して十数年が経ちます。1991年より「有馬にホタルを呼び戻そう」と、神戸市環境局リサイクル推進課・地元自治会・有馬温泉観光協会と連携して、全校生徒でホタルの飼育・放流活動を行なってきた結果、毎年ホタルの数が増えてきています。

※申し訳ございませんが、ホタルの発生状況や観賞場所については、お問合わせいただきましてもお答えできませんので、予めご了承ください。

ホタルについて

生息場所

農薬や合成洗剤などに汚染されていない、きれいな川であれば、どこでも生息できます。

種類

世界中で約2000種類、日本国内では約40種類が生息しています。
日本で見られる蛍は、主に次の3種類です。
有馬川で観賞できる蛍はゲンジボタルです。

3種のホタルの比較
種類ゲンジボタルヘイケボタルヒメボタル
写真ゲンジボタルヘイケボタルヒメボタル
体長10〜20mm10〜18mm約5mm
発光周期約2秒間隔約1秒間隔約0.5秒間隔
発光色黄色黄色桃色
すみかきれいな小川、用水路水田、用水路、小川杉、ヒノキ林など
幼虫のエサカワニナヒメタニシ、ヒメモノアラガイ、サカマキガイなどオカチョウジガイ、キセルガイなど
発生時期6月上旬〜6月下旬6月中旬〜7月上旬6月上旬〜7月下旬
産卵数400〜1000個70〜100個50〜100個

寿命

オス、メスどちらも成虫になってから10〜14日位です。

ホタル育成中 ゲンジボタルの暮らし
▲クリックすると拡大します。▲

生態

脱皮は、幼虫の時に5回で、上陸し、マユになってから1回です。
幼虫は河川で9ヶ月間過ごし、4月ごろの雨降りの日に上陸し、土マユを作ります。
そして、サナギになり、50日ぐらいで羽化します。成虫になると、餌は食べないで、夜露だけで過ごします。

鑑賞のチャンス

ゲンジボタルの場合、どんよりと曇った、生暖かい日によく見られます。
気温が下がると活動しません。時間帯は午後8〜9時、深夜 午前0〜1時、3〜4時くらいです。

ホタル観賞のマナー

※申し訳ございませんが、ホタルの発生状況や観賞場所については、お問合わせいただきましてもお答えできませんので、予めご了承ください。

ホタルの光のメカニズム

有馬川の蛍

は幻想的な光を放ちますが、この光のメカニズムは、ロウソクなどが燃える酸化反応と同じです。
の発光器に、ルシフェリンという発光物質があり、空気中の酸素と反応し、発光します。
普通の酸化は反応時に熱と光を出しますが、発光器内にあるルシフェラーゼという酵素が効率よく酸化させ、発生するエネルギーの大半を熱ではなく、光に変換させます。
また、日本のの淡い光の明暗は、呼吸と連動しています。呼吸するときに光を遮断する膜が下り、光が消えます。

ホタルの語源

有馬川蛍

江戸時代の儒学者、貝原益軒が「ホハ火ナリ、タルハ垂也」と、飛ぶ姿がそのまま名称になったという説を述べています。
そして、昭和初期のホタル研究家、神田左京が「日垂れ虫」が「ヒタレ」、「ホタレ」、「ホタル」と変化したのだと付け加えています。

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